仕事が辛い。いまの仕事を辞めたい、転職したい。いまの仕事が合わないから辛い、転職したい。でも、転職したいけれど何がしたいかわからない。何が向いているのだろう?
いつもこのような悩みを抱えながら頑張っていると大変ですよね。
日々何をやっているのだろうと自問自答を繰り返しながら、体力と精神をすり減らしている。今の職場だけがすべてではないです。仕事もいまやっているものがあなたの人生のすべてではありません。だから転職してもいい。
ただ、転職する前に考えてほしい大事なことがある。
この記事では、仕事が辛い、仕事を辞めたいと考えている人にとって次の仕事を探す前に読んでほしい、大事な3つの考え方をお伝えします。
あなたがやりたい仕事はなんですか?
あなたの今の仕事はあなたがやりたいことですか?
やりたいことといっても私は●●がやりたいと明確に持っている人は少ないと思います。
米国ギャラップ社「熱意あふれる社員」の割合調査では、日本で熱意溢れる社員の割合はわずか6%だそうです。調査対象139か国中132位という結果からもわかるように、熱意溢れる仕事をできている日本人はかなり少ないのです。
しかし、あなた自身はどうですか?熱意がない仕事のままでいいですか? あなたにとって熱意が持てる仕事は何か?をあなた自身が理解していないと、おそらく転職したとしても同じように、仕事に向いていない、仕事を辞めたいと思うようになるでしょう。
「キャリア」とは生きること
仕事の経験値はよく「キャリア」という言い方で置きかえられます。
キャリアアップする。キャリア形成する。
いろいろ言われていますが、あなたにとってのキャリアはなんですか?
熱意溢れる仕事をしている人にとって、「キャリア」とは生きることです。
これは仕事に限った話ではありません。仕事も生活も家族や趣味、余暇の過ごし方など、あなたの生きることすべてが「キャリア」です。
熱意溢れる仕事をしている人は、つまり自分の生きることすべてに熱意があふれている状態にあるといえます。
働くことは自分の人生をいきる延長線上にあると、とても楽しいものになります。
転職をする前に考えてほしい1つ目のこと。 「キャリア」とは生きること。あなたは、どのように生きたいですか?
今の仕事は本当にやりたいことではないのか?を考える
仕事を辞めたい、合わない。転職だ。
そう考える前に考えてほしい2つ目のこと。
いまの仕事はあなたにとって本当にやりたいことではないのでしょうか?
職場環境や人間関係、評価など「仕事」以外のことが要因で辞めたいと考えていないでしょうか?
あなたにとって今の仕事がどういう状態なのかを診断してくれるサイトがあるので参考にしてみてください。
■はたらく人の幸せ/不幸せ診断 (提供:パーソル総合研究所)
転職にも役立つWill-Can-Mustのフレームワーク
転職をする前に考えてほしいこと3つ目。
あなたにとってのWILL(意志)が何かを確かなモノにしましょう。
Will-Can-Mustのフレームワークは耳にしたことがありますか?
もともとはリクルート社が発祥らしいですが、いまや自分のキャリアを考えるために有効なフレームワークのひとつになっています。
キャリア=生きることを考え、整理することにも役立ちます。
また、転職をするときに、
自分は何が得意で(Can)、
何をすべきで(Must)、
何をやりたいか(Will)
を整理してあげると軸のぶれない転職活動が可能になります。
転職活動の軸がぶれなくなると、あなたが目指す生きることに近くなります。また、仕事を辞めて、何がしたいかわからないとか、仕事に合わないのはなぜか?といったことも見えてくるようになります。
人生のWILLに向き合うと転職すべきかどうかがわかる
自分ができること・強み(Can)は転職活動において整理する人も多いでしょう。
ここにあなたがやりたいこと(Will)を整理しておけると、志望動機はもとより、入社した後に働くモチベーションになりますし、あなた自身が仕事を自分のものにできます。
当然、転職でいきなりWillを叶えることができると理想ですが、そううまくいかないこともあるでしょう。
そうした時にWillに到達するために、今の自分自身のCanからWillに向かうまでの道のりでステップを踏んでいくためのMust(すべきこと)が大事になってきます。
このWill-Canまでが整理できていると、転職活動において志望する会社がMustを満たせるかどうかが見えてくるようになりますので、ぶれない軸をつくることができるのです。
WILLをぶれない軸にしてフィットする仕事を選ぼう
Willをぶれない軸にして仕事を探すためにはどうしたらいいでしょうか?
具体例で1つ挙げます。
(簡易的な例です。実際はもう少し深堀して考える必要はあります)
Will:何年先かわからないが将来的には地元に戻って、町の活性化に役立ちたい
Can:法人営業を5年経験。顧客開拓のノウハウはわかってきた。
このようにWillとCanを整理したときにMust(Willに到達するためにすべきこと)は何が考えられるでしょう?
町の活性化をさせるためには、
「マーケティング」
「プロジェクト企画、運用」
「コミュニティ形成」
「対外発信力」
「チラシなどを作成するデザイン力やPowerPointなどの資料作成能力」
「町を魅力的に伝えるプレゼン力」
などの能力が必要です。
もちろん、全部自分で身に着ける必要はありません。得意な人の力を借りたりして足りないところは補えばいいです。
仮に、営業を経験したこの人がコミュニケーション能力に自信があるとすれば、次に身に着けるといいのは「対外発信力」や「プレゼン力」「コミュニティ形成力」などでしょう。
ここまで整理できたら、まずは社内でそのような仕事に就けないかどうか探してみましょう。
「広報」もそうですし、営業のまま顧客提案をするような営業に挑戦してみることもいいでしょう。
転職であれば、「コミュニティ形成が必要なサービスの営業」や「プレゼンが多い営業」などより自分のWillへのステップになる具体的な仕事像が見えてきます。
このようにWILLをぶれない軸にしてフィットする仕事を選択すると、ただのやらされ仕事ではなくなり、夢を持った熱意溢れる仕事をしている人になれます。
まとめ
本稿では「仕事を辞めたいから転職」の前に考えるべき3つの大事なことを紹介してきました。
もう一度おさらいすると、
1つ目:「キャリア」とは生きること。あなたは、どのように生きたいですか?
2つ目:いまの仕事はあなたにとって本当にやりたいことではないのでしょうか?
3つ目:あなたにとってのWILL(意志)が何かを確かなモノにしましょう。
結論、あなた自身がどう生きたいか?が転職前に考える大事なことになります。
生活環境や将来も考えて、そのためにいま何が最適なのか? 是非、考えてみてください。
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