子どものときにお金の勉強をしている人は少ないでしょう。そのため、社会人になったタイミングでお金の勉強を始める人がほとんどではないでしょうか。また、社会人がお金について学ぶことはビジネスパーソンとしてのスキルアップにおいてもメリットがあるため、お金の勉強をはじめる社会人も増えています。
そこで今回は、社会人に対するお金の勉強をテーマに、お金の教養の重要性を紹介していきます。
社会人に必要なお金の勉強とは?
まずは、社会人が始めるべきお金の勉強とは何を指すのか。
また、どのように勉強していけば良いのかを紹介します。
お金の勉強とは
お金の勉強とは、金融や経済、お金に関する知識や教育を身につけることです。
お金の勉強と一口に言っても、勉強すべき内容は多岐に渡ります。
社会人に身近な例としては次のような内容です。
- 貯蓄
- 保険
- 株・不動産投資などの資産形成
- 年金や税金などの制度や手続き
- 住宅ローン
保険や住宅ローンなど、ライフプランを考えた上で必要になる知識や、株や投資など経済の知識が必要なものまで様々な項目が挙げられます。
私たち日本人は義務教育でこうしたお金の勉強をすることなく成長してきました。
そのため、資産形成や税金などの制度に対して、知識が不十分な社会人が多い傾向にあります。
金融中央広報委員会の金融リテラシー調査(2022年)によれば、日本はOECD調査参加国24国中8位の金融知識・行動となっています。トップは香港で、日本はドイツやポーランドと同程度に位置しています。
お金の勉強のやり方
社会人になったからといって、一朝一夕でお金の知識がつくものではありません。
また、上記で紹介してきたように、お金の勉強といっても様々な分野があります。そのため、金融リテラシーを養うためには、社会人自らが自分事として必要性を感じ、日々勉強する必要があるのです。
お金の勉強のやり方としては、
「お金に関する本を読んで勉強する」
「人生でどれくらいお金が必要なのかを知るためにライフプランを立ててみる」
「つみたてNISAなどの投資信託や株式投資を始めてみる」などがあげられます。
また、独学ではなく、通信講座や塾を活用するといったお金の勉強方法もあります。
具体的なお金の勉強のやり方はこちらの記事でまとめております。参考にしてみてください。
社会人におけるお金の教養の重要性
社会人がお金について勉強し、お金に関する教養を持つことは、仕事を行う上でもメリットをもたらします。
そこで続いては、社会人におけるお金の勉強の重要性について紹介します。
お金の流れや仕組みが分かる
社会人になってお金の勉強をはじめると、お金の価値や流れ、仕組みが分かるようになります。
モノの価値を正しく認識することができるようになるため、適切な金銭感覚を身につけることにつながるでしょう。
お金の流れや仕組みが分かるようになれば、企業における利益とコストのバランスや費用対効果についてしっかりと考えられるようになります。
主体的に考える力が身につく
お金の教育は、金融リテラシーを身につけることにつながります。
金融リテラシーが身につくと、自分のライフプランはもちろん、この先社会で求められるビジネスとはどのようなものであるべきなのか、どうすればより良い結果に結びつくかを考える機会になるでしょう。
つまり、お金の勉強をすることは主体的に考える力を身につけることにつながります。
金融や経済の知識はビジネスに活かせる
お金の勉強によって得た金融や経済の知識は、ビジネスにも大いに活用することができます。
特に社会人は、仕事におけるリスクとリターンを理解しておくことが大切です。
お金の勉強をすることで投資によるリスク・リターンの関係を理解し、リスク管理の感覚を養うことができるため、投資だけではなく仕事に対しても慎重かつ丁寧な姿勢を持つことにもつながるでしょう
そのほかにも、例えば、営業職の場合、株や投資の勉強をするようになり社会や経済に対しての知識が身に付くと、提案企業が属する業界の市場の変化を汲み取ったより良い営業活動ができるようになります。その結果、自身の業績が向上するといったメリットが生まれてきます。
また、お金の流れや社会の仕組みに対して興味が持てると、お金の勉強だけにとらわれず、ビジネスパーソンとして成長し続けられるでしょう。
将来への不安を解消できる
社会人がお金の勉強をすることは、ビジネスシーンに活かされるだけではなく、将来への不安を解消することにつながります。
例えば、理解していなければ損をしがちな年金・税金に関する知識や資産形成に関する知識を身につけることができれば、老後に向けて適切な資産形成を積極的かつ効率的に行うことができます。
まとめ
- 適切な金銭感覚が身につく
- 主体的に考える力が身につく
- ビジネスパーソンとして成長し続けられる
- 将来の不安を解消できる
義務教育でお金の勉強をしてこなかった私たち日本人は、金融・経済に対して関心が低い人の方が多い傾向にあります。
しかし、社会人として働いていくために、金融リテラシーを身につけていくことは必要不可欠と言っても過言ではありません。
社会人になってお金の勉強をすることによって、社会の仕組み・経済の流れ、さらにはそこから見える問題点にも意識を向けることができるようになり、洞察力や主体性を持った人材になっていくことができるでしょう。
社会人のお金の勉強方法はこちらの記事で紹介しています。
金融リテラシーを身に着けたビジネスパーソンになりたいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。